第二話
「平和だわ・・・」
コーヒーを飲みながらだらだらOLはポツリと呟いた。
ここは某化学会社の一室。
午後の仕事の合間のコーヒーブレイクの一時。
視界にはダメレンジャーの姿はなく、もちろん声も聞こえない。
今日は朝から大事な会議がどうのとダメレッドが大騒ぎ。
上手いことダメピンクを連れ去り、おそらく今日1日は帰って来ないだろう。
ダメイエローとダメオイルは明日までの期限付きの仕事で別室に篭っている。
ダメレンジャーの居ない空間・・・なんて素敵なの・・・
ウットリと幸せに浸るだらだらOL。
コーヒーもいつもより数倍美味しく感じる。
と、背後から幸せを破る足音が。
「お、だらだらちゃんいいもん飲んでる~。俺も欲しいなぁv」
欲しいなぁv、ぢゃねーよ(--メ)
声の主はダメオイル。コイツ、なんでこんなとこに湧いてんだよっ
「・・・自分で入れれば?」
だからこれ以上私に近寄るなっ。
「えー、そんなこと言わないで入れてよ~。女の子でしょ?^^」
さりげないセクハラ発言。誰かコイツを警察に連れていってくれ・・・。
「あ、その今飲んでるやつくれてもいいよw俺、別に気にしないから^^」
お前が気にしなくても私が気にするんだーー;
今にも私のコーヒーを奪おうとするオイル。
仕方ないさっさと、入れて追い払おう。
自分のコーヒーをきちんとガードしつつ、インスタントコーヒーを超てきとーに入れる。
「どうぞ」
私の席から離れた所にわざと置いて、自分の席にさっさと帰る。
「だらだらちゃんが入れたと思うと、一層美味しく感じるなぁw」
止めてくれ、寒気がするーー;
オイルはコーヒーを手に話しながら私の席に近付いてくる。
来るんじゃねー、おとなしくそこで飲んでろよーー;
願いは届かず、オイルは近きつつ、クダラナイ妄想を口走りはじめた。
「○○が俺に気があるっぽいんだけど、どうしようかなぁ」
・・・は?何を言い出してるんだ、コイツは。
「あまり好みじゃないからそれとなく相手にわからせてあげないと可哀相だよなぁ」
と、そこにダメピンク登場。
うっとりする程に素敵なブレイクタイムが一気にダメなムードになってしまった。
『今日は大事な会議じゃなかったのか?なんでいるんだ、ダメピンク…』とだらだらは思った。
しかしそんな疑問はダメピンクの一言で一気に解消する。
「なんか胸騒ぎを感じて抜け出して来たら、何で女と逢引してるのよぉっ」
…恐るべし女のカン、じゃなくてダメのカン。しかも逢引って最近言わないだろーが。
さてオイルはどう出るのか。
「ちがうよ、だらだらちゃんに電話で伝言があったら伝えにきただけだよ」
…さすがオイル。とっさに出世を心配して嘘をついたな。
まぁいい、その方が私にも被害がない、さっさと出て行けダメレンジャーめ。
しかし出て行く所か求愛ダンスを始めたピンク。
求愛のスィッチが入ってしまったようだ。
うっふんあっはんなダンスは、誰にも止められない…。
しかも、目の届かないところで女と話してたショックからか一段と激しい…。
「ぷるるるるるっ」
…電話だ。恐らくレッドだろう。
「ぷるるるるるっ」
…超しつこい。ピンクのオイルにかける執念くらいレッドもピンクに執念を持っているのだ。
…っつーか、電話みてないで出ろよ、オイル。
「ぷるっっ」
あ、切れた。
「ピンクさん、レッドから電話ですよ」と違う部屋にかかって来た電話(子機)を持ってイエロー登場。
「なんで出るんだばかやろー」ばりにイエローをにらむピンク…。
しかしダンスはやめない、電話にも出んわ(さむっ)
そーこーしてる間に待ち切れなくなったレッド登場…
げぇっこの部屋の8割ダメレンジャーだよ…。
「ピンク、なにしとるんや!!今から発表やで!」と大騒ぎなレッド。
さすがにダンスをやめたピンクから一言。
「だってイエローが急いでみてもらいたいのがあるって呼び出したんですよぉ~」
「ふっ」鼻で笑うオイルに、開いた口がふさがらないイエロー。
いい返す間もなく
「今日は会議やってゆぅとったやろーなんで会議中に呼び出すんだ!イエロー!のぅ!?」
「そぅよ~しかも机にあげといてくれればいい書類じゃなぁい」
「ふっ」
仲間から総攻撃…
どうなるイエローっ!?
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